プロ野球 生え抜き率が最も高い球団はどこ?12球団をランキングで見てみた

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プロ野球 生え抜き率が最も高い球団はどこ?12球団をランキングで見てみた

2026年6月10日 更新

プロ野球12球団の生え抜き率を調査しました。今回は外国人助っ人を除外し、ドラフト指名・育成ドラフト指名を受けて入団した選手を中心に、各球団の生え抜き率をランキング形式で見ていきます。

プロ野球 生え抜き率が最も高い球団はどこ?

このサイトを作っていると、いろいろなデータが見えてきます。
出身高校だったり、出身大学だったり、ドラフト順位だったり。
そんな中で、ふと気になったことがありました。

「今のプロ野球で、一番生え抜き率が高い球団ってどこなんだろう。」
生え抜き選手が多い球団もあれば、他球団を経験した選手が多い球団もあります。

もちろん、どちらが良い悪いという話ではありません。
必要な選手の獲得というのは、ひとつの大きな戦略です。
実際、現役ドラフトも始まり、FA、トレード、戦力外からの獲得など、今のプロ野球では選手が移籍する機会もかなり増えています。 FAをもっと活発にするべきという意見もでてきており、より移籍が活発化する未来もあるかもしれません。

だからこそ、そんな今、改めて各球団の生え抜き率を見てみると、少し球団ごとの色が見えてくるのではないかと思いました。

今回は支配下登録選手を対象に、外国人助っ人を除外したうえで、ドラフト指名・育成ドラフト指名を受けて現在の球団に入団した選手を「生え抜き」として集計しています。
それでは、ランキングを見ていきましょう。

球団別 生え抜き率ランキング

順位 球団 生え抜き率 生え抜き人数 集計対象
1位 広島 93.7% 59人 63人
2位 阪神 91.8% 56人 61人
3位 オリックス 85.5% 53人 62人
4位 西武 85.0% 51人 60人
5位 ソフトバンク 80.7% 46人 57人
6位 DeNA 80.3% 49人 61人
6位 ロッテ 80.3% 49人 61人
8位 楽天 78.1% 50人 64人
9位 日本ハム 78.0% 46人 59人
10位 ヤクルト 76.7% 46人 60人
11位 巨人 75.0% 42人 56人
12位 中日 72.9% 43人 59人

集計の結果、最も生え抜き率が高かったのは広島でした。

生え抜き率は93.7%。
次いで阪神が91.8%。

この2球団が90%を超える結果となりました。

実際、広島は1993年のFA精度導入以降、一度もFA選手を獲得したことがありません。
過去には内川聖一氏のFA獲得に乗り出したこともありましたが、実現しませんでした。
広島は生え抜き選手で戦うチームというのは、イメージとして多くの野球ファンが持っているかもしれません。

ただ、実際に数字で90%を超えてくると、さすがに目を引きます。

一方で、最も低かったのは中日で72.9%でした。
トップ2の広島・阪神と中日では20ポイント以上の差があります。

この差はなかなか面白いですね。

90%を超えた広島と阪神

まず目を引くのは、やはり広島と阪神です。

広島は生え抜き率93.7%。
阪神は91.8%。

どちらも90%を超えています。

広島の生え抜き選手を見ると、菊池涼介選手、小園海斗選手、坂倉将吾選手、栗林良吏選手、床田寛樹選手、森下暢仁選手、大瀬良大地選手など、チームの中心選手がずらっと並びます。

1位
広島
93.7%

こうして見ると、広島は「生え抜き率が高い」という数字だけでなく、生え抜き選手がしっかりと主力として活躍できるまで育て上げていることが伺えます。
他球団経験者は秋山翔吾選手、辰見鴻之介選手、日髙暖己選手、鈴木健矢選手の4人のみでした。 秋山選手は西武で絶対的な成績を残して、メジャー挑戦をし、日本帰国時の球団として、広島を選択しました。しかし、他の3名は現役ドラフト(辰見選手、鈴木選手)と人的保障(日髙選手)と、決して主力選手として迎え入れた選手ではありません。
この3名が広島の主力、そして日本代表として活躍する姿を期待したいです。

続いて阪神です。
阪神も生え抜き率91.8%と、広島に続いて2位でした。
近本光司選手、森下翔太選手、佐藤輝明選手、中野拓夢選手、大山悠輔選手、村上頌樹選手、才木浩人選手、岩崎優選手など、こちらも主力選手がかなり多いです。

2位
阪神
91.8%

阪神も、数字だけ見るより選手名を見た方が分かりやすいですね。
近本選手、大山選手、佐藤輝明選手、森下選手といった野手陣に加えて、村上選手、才木選手、岩崎選手のような投手陣もいます。
ここで思いましたが、広島も阪神もほとんどが生え抜きということで、もはや在籍選手紹介みたいになりますね。
ただ、本記事の趣旨に立ち返ると、阪神はほとんど生え抜きの選手で占めるチームで連覇を果たしているというのは、注目すべきポイントです。
そして、ドラフト1位の活躍する率が高いというのも、見逃せないポイントです。
先ほどの近本選手、大山選手、佐藤輝明選手、森下選手は全員がドラフト1位で阪神に入団しています。当然ですが、ドラフトで獲得した選手が活躍すると、移籍を駆使して選手を補強する必要性は下がります。阪神の生え抜き率の高さは近年のドラフト戦略の賜物ということができるでしょう。

オリックスと西武も85%台

3位はオリックスで85.5%。
4位は西武で85.0%でした。
広島と阪神が90%を超えていたので少し目立ちにくいのですが、この2球団もかなり高い数字です。
オリックスを見ると、宗佑磨選手、紅林弘太郎選手、太田椋選手、山岡泰輔選手、宮城大弥選手、山下舜平大選手、若月健矢選手など、こちらもチームの中心選手が多く並びます。

3位
オリックス
85.5%

オリックスは森友哉選手、西川龍馬選手、九里亜蓮選手など、他球団から加入した印象的な選手もいます。 決して生え抜き至上主義のようなイメージもないですし、的確に補強精度を利用している印象すらあります。ただ、全体で見ると85.5%。
全体3位の数字ということで、かなり高いことがわかります。
これは少し意外でした。

西武も同じく85%台です。
栗山巧選手、中村剛也選手、源田壮亮選手、外崎修汰選手、平良海馬選手、隅田知一郎選手、髙橋光成選手など、生え抜きの中心選手が多くいます。

4位
西武
85.0%

西武は森友哉選手や山川穂高選手、浅村栄斗選手など、毎年、主力選手の移籍が話題になることも多い球団です。つまりそれだけ人的保障で獲得するチャンスが多いわけです。そして、FAでの獲得があまり実現しない球団としても知られています。
そういった印象があるので、生え抜き率が85%あるのは少し面白いですね。

もちろん、今回の集計は現在の支配下選手だけを見たものです。
過去に在籍していた選手まで含めれば、また違った見え方になると思います。
ただ、現在のチーム構成を見る限りでは、西武もかなり生え抜き色の強い球団といえそうです。
こうして上位4球団を見ていくと、単に生え抜き率が高いだけでなく、主力として顔が浮かぶ選手が多いのが面白いところです。

ソフトバンクは思ったより生え抜き率が高い

5位はソフトバンクでした。
生え抜き率は80.7%。
これは個人的には少し意外でした。

ソフトバンクというと、近年は近藤健介選手、山川穂高選手、上沢直之選手など、他球団から加入した選手の印象も強い球団です。もちろん、ソフトバンクは補強と育成をちょうどいいバランスで行っているイメージも強く、育成で獲得した選手の出世という点では、目を見張るものがあります。

ただ、実際に集計してみると82.8%。
12球団の中でも5位に入っています。
そして選手名を見ていくと、かなり納得できます。
柳田悠岐選手、今宮健太選手、栗原陵矢選手、牧原大成選手、中村晃選手、周東佑京選手、東浜巨選手、津森宥紀選手など、長くソフトバンクでプレーしている選手が多くいます。

5位
ソフトバンク
82.8%

こうして見ると、ソフトバンクは外から大型補強をしている球団という印象もありつつ、チームの土台には生え抜き選手がかなり多いことが、数字からも明らかになります。
近藤選手や山川選手のような補強のインパクトが大きいので、どうしてもそちらの印象が残りやすいですが、ただ、全体の構成を見ると、生え抜き率は80%を超えています。
このあたりは、データで見ないと少し気づきにくい部分かもしれません。
ちなみに、ソフトバンクの他球団経験者は11人でした。
近藤健介選手、秋広優人選手、山川穂高選手、嶺井博希選手、上茶谷大河選手、藤井皓哉選手、伊藤優輔選手、中村稔弥選手、大江竜聖選手、上沢直之選手、山本祐大選手です。

人数だけで見ると極端に多いわけではありません。 FAでとった選手ばかりでもありません。ただ、名前のインパクトが強い。
これがソフトバンクの印象を作っているのかもしれません。

巨人は75%。イメージより低いのか、高いのか

続いて巨人です。
巨人の生え抜き率は75.0%でした。
順位で見ると11位。
ただ、この数字をどう見るかは少し難しいところです。
巨人というと、昔からFAやトレードで実績ある選手を獲得するイメージを持っている方も多いと思います。
実際、ランキングでは11位なので、12球団の中では下位です。
つまり、イメージ通りとも言えるでしょうか。ただ、近年の巨人はFAで選手を乱獲しているというわけではなく、生え抜き選手が多くスタメンを占めている印象もあります。

巨人の生え抜き選手を見ると、坂本勇人選手、吉川尚輝選手、大城卓三選手、小林誠司選手、戸郷翔征選手、山﨑伊織選手、大勢選手、西舘勇陽選手などが並びます。

11位
巨人
75.0%

こうして名前を見ると、普通に巨人の中心選手が多いです。
坂本選手、戸郷選手、大勢選手、山﨑伊織選手あたりは、まさに巨人の顔と言える選手たちです。
一方で、他球団経験者を見ると、丸佳浩選手、甲斐拓也選手、田中将大選手、則本昂大選手、高梨雄平選手など、こちらもかなり名前が強いです。
巨人は生え抜きもいる。
でも、他球団経験者も目立つ。
だからこそ、数字以上に「外からも集める球団」という印象が強くなるのかもしれません。 (もちろん過去の印象も含めて)
75%という数字だけを見ると、4人に3人は生え抜きです。
ただ、残りの25%にかなり有名な選手がいる。
これが巨人らしさなのかもしれませんし、個人的には巨人軍はこうあるべきだと思います。他球団の主力と、自前の選手でセリーグを勝ち抜いていく姿をまた見せてほしいものです。

最も生え抜き率が低かったのは中日

今回の集計で、最も生え抜き率が低かったのは中日でした。
生え抜き率は72.9%。
とはいえ、これでも7割以上は生え抜きです。
そのため、「中日は生え抜きが少ない球団」というよりは、他球団経験者が比較的多い球団と見る方が自然かもしれません。 そして、中日の場合はFAで主力選手を補強するのではなく、多くの選手が現役ドラフトやトレードの獲得で、チームのウィークポイントを補完するために、効率よく移籍制度を利用している球団という見方ができるでしょう。

中日の他球団経験者を見ると、細川成也選手、上林誠知選手、川越誠司選手、板山祐太郎選手、山本泰寛選手、宇佐見真吾選手、松葉貴大選手、涌井秀章選手などがいます。
特に細川選手や上林選手は、中日で存在感を高めている選手です。
涌井選手や松葉選手のように、経験ある投手もいます。
こうして見ると、中日は「生え抜き率が低い」というより、他球団を経験した選手がしっかり戦力になっている球団という見方もできそうです。

12位
中日
72.9%

生え抜き選手にも、高橋周平選手、岡林勇希選手、石川昂弥選手、髙橋宏斗選手、柳裕也選手、大野雄大選手など、チームを代表する選手がいます。
だから、中日が生え抜き中心ではないというわけではありません。
ただ、他球団経験者の存在感がかなりある。
今回のランキングでは最下位でしたが、むしろそこに中日の面白さが出ている気がします。
移籍してきた選手が戦力になっている球団。
そういう見方をすると、この72.9%という数字もまた違って見えてきます。

まとめ

今回は、プロ野球12球団の生え抜き率を調べてみました。
結果だけを見ると、広島が93.7%で1位、阪神が91.8%で2位。
この2球団が90%を超える結果となりました。
やはり両球団とも、生え抜き中心のチーム作りをしているイメージがありますが、実際に数字で見てもその傾向はかなり強いようです。

一方で、最も低かったのは中日の72.9%でした。
ただ、細川成也選手や上林誠知選手、涌井秀章選手、松葉貴大選手など、他球団を経験した選手が現在のチームで大きな戦力となっています。
単純に生え抜き率が低いというよりも、移籍してきた選手がしっかりチームに溶け込んでいる球団という見方もできそうです。

また、個人的に面白かったのはソフトバンクと巨人でした。
ソフトバンクは近藤健介選手や山川穂高選手などの印象が強いため、もっと生え抜き率が低いと思っていましたが、実際には80.7%。
巨人も「補強が多い球団」というイメージがありますが、ある程度イメージ通りだったかもしれません。

今回のデータを見て改めて感じたのは、生え抜き率をみると、それぞれの球団の歴史や補強方針が数字として表れているように感じました。

皆さんが思う「生え抜きのイメージが強い球団」はどこでしょうか。
また、今回のランキングで意外だった球団があれば、ぜひ教えてください。
今後もこうしたデータを集計しながら、プロ野球を違った角度から見ていきたいと思います。


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