経歴からチームのカラーがわかるんです!【ヤクルト編】
経歴というのは面白いもので、球団ごとの所属選手をみていると、それぞれにカラーがあります。「あのチームは昔から○○大学の出身が多い。」や「あのチームは地元の選手をたくさん取る」であったり。こういう目線を持っていると、ドラフトを見る際も「この指名、ヤクルトぽいなー」とか「地元枠きたー」といった具合で楽しむことができます。今回はそんな目線を得るためのデータをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。(当該記事のデータは支配下登録されている選手のみを対象としております。)
ヤクルトといえば神宮球場!神宮球場といえば大学野球の聖地!
今日はヤクルトです!
神宮球場を本拠地にしている球団で、神宮球場といえば、大学野球の六大学や東都がリーグ戦を行っていたり、全国大会も開催される大学野球の聖地です。甲子園のスターがプロの世界で甲子園球場を舞台に活躍している姿をみて、色々と思い出にふけるのと同じで、大学野球で活躍した選手が神宮で躍動した姿を観るのは、大学野球ファンにはたまらない瞬間です。それをホームスタジアムで叶えられるのはヤクルトの特権の一つでもあるわけです。
そして、ヤクルトは直近8年間のドラフトで、6人の大卒選手を1位指名しております。(もちろん、どの球団も即戦力の大卒選手がドラフトの上位を占めるのは事実です。)加えて、6名中4名が六大学もしくは東都リーグ出身でして、神宮になじみのある選手を多く指名していることも伺えます。
今回はそんなヤクルトの選手たちの出身高校や大学、出身地を覗いてみましょう!
出身高校ランキング(2026年6月6日 時点)
| 順位 | 高校名 | 人数 | 該当選手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 桐蔭学園高校 | 3人 | 松下歩叶、茂木栄五郎、山野辺翔 |
| 2 | 履正社高校 | 2人 | 宮本丈、山田哲人 |
| 2 | 星稜高校 | 2人 | 奥川恭伸、内山壮真 |
| 2 | 慶應義塾高校 | 2人 | 拓也、木澤尚文 |
桐蔭学園は六大学経由のパターンが多い
まずは高校ランキングから。
桐蔭学園は全プロ野球選手(支配下選手)で現役は5名。そのうちの3人がヤクルトに所属しています。そして、桐蔭学園出身のプロ野球選手は六大学野球を経由しているパターンがものすごく多いです。桐蔭学園出身の大スター高橋由伸氏も桐蔭学園から慶應義塾大学を経ています。実際、ヤクルトの選手も、松下選手(法政大学)と茂木選手(早稲田大学)も六大学野球を経由しています。ただ、これまでヤクルトに桐蔭学園が多く在籍していたかと問われると、そういったわけではないのです。(副島孔太氏、渋井敬一氏が過去に在籍)なので、ヤクルトのカラーと断定できるほどではないですね。ただ、これからのヤクルトのカラーとして形成されていくか、ひとつ注目ポイントです。
履正社高校:山田哲人を生んだ名門
続いて、2位の履正社高校です。
履正社出身のプロ野球選手は現役で合計10名います。その中で2名なので、こちらも大きなウェイトを占めていることになります。
そして、ヤクルトの履正社といえばもちろん山田哲人選手になります。履正社高校から2010年ドラフト1位でヤクルトに入団。前人未到の3度のトリプルスリーをはじめ、多くの記録を作ってきた選手です。ちなみに過去にトリプルスリーは12回しか達成されていませんが、そのうちの3回が山田選手となります。驚異的な記録・・・
また、余談ですが、現役プロで履正社出身の選手は半数以上が、高卒でそのままプロの門を叩いております。名門高校は直接プロに行く選手が多いですが、履正社も同様の傾向があります。さすが名門。
星稜高校:奥川・内山のバッテリーに注目
そして、同じく2位に星稜高校です。
星稜高校の現役プロは7名おり、そのうち2名がヤクルトです。これまた多いですね。
そして、ヤクルトの奥川選手と内山選手は1学年差の先輩後輩にあたります。(奥川選手が1つ上)そして、ふたりは投手と捕手ですので、ふたりがバッテリーを組んで試合に挑む姿もぜひ注目です。(高校時代は、奥川選手の代には山瀬慎之助選手(現巨人)がいましたので、内山選手はショートを守っておりました。)
慶応義塾高校:全員が慶應大学に進学
最後に、慶応義塾高校です。
ヤクルトは同率2位が3校ひしめいております。
そして、拓也選手も木澤選手も慶応高校から慶応大学に進学して、プロ入りしております。もっというと、慶応高校出身のプロ野球選手は現役で7名(支配下のみ)おりますが、全員が慶応高校→慶応大学→プロという経歴になります。実際、六大学野球を見ていても、慶応大の選手は慶応高校出身者が多い印象を受けます。
ちなみに、これまた余談ですが、12球団で最も慶応高校出身者(現役)が多いのは、ソフトバンクの3人になります。こちらは慶應3兄弟と呼ばれ、グッズなども出ており、背番号も31.32.33と連番になっております。
出身大学ランキング(2026年6月6日 時点)
| 順位 | 大学名 | 人数 | 該当選手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 明治大学 | 3人 | 丸山和郁、星知弥、石原勇輝 |
| 1 | 慶應義塾大学 | 3人 | 増居翔太、拓也、木澤尚文 |
| 3 | 帝京大学 | 2人 | 塩見泰隆、青柳晃洋 |
| 3 | 中央大学 | 2人 | 北村恵吾、石井巧 |
| 3 | 創価大学 | 2人 | 小川泰弘、山崎太陽 |
| 3 | 東北福祉大学 | 2人 | 山野太一、石山泰稚 |
| 3 | 国学院大学 | 2人 | 吉村貢司郎、清水昇 |
六大学野球出身者が充実
続いて大学編です。
大学の1位は明治と慶応の3名になります。まず思ったのは、投手多くない??という感想です。もちろん、投手というのは最も人数の多いポジションですので、ある程度は納得できますが、1位の2大学で合計6名の選手がおりながら、そのうち5名が投手というのも珍しいのかなと思ったりします。
そして、今日は、高校編でも六大学野球の話がたびたび出てきましたが、ヤクルトは六大学野球出身の選手が多く在籍しております。実際、東京大学を除く5大学の出身者を擁しております。個人的には、神宮球場を使用する六大学野球と、ヤクルトという共通点も含めて、六大学野球で活躍した選手がヤクルトに入団するのが、すごく好きです。神宮の申し子が躍動する姿をまた観られますからね。
3位には同率で5つの大学がランクインしております。様々な大学の選手がしており、チームのカラーを探るという観点からは少し難しさの残る形となりました。
出身地ランキング(2026年6月6日 時点)
| 順位 | 出身地 | 人数 | 選手名 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 12人 | 田中陽翔、山野辺翔、茂木栄五郎、鈴木蓮吾、長谷川宙輝、廣澤優、拓也、荘司宏太、吉村貢司郎、松本健吾、山崎太陽、清水昇 |
| 2 | 神奈川県 | 5人 | 塩見泰隆、松下歩叶、青柳晃洋、飯田琉斗、下川隼佑 |
| 3 | 兵庫県 | 3人 | 岩田幸宏、山田哲人、橋本星哉 |
| 3 | 愛知県 | 3人 | 澤井廉、モイセエフニキータ、小川泰弘 |
| 3 | 千葉県 | 3人 | 長岡秀樹、高梨裕稔、木澤尚文 |
ホームタウン東京都がダントツ!
そして、最後は出身都道府県です。
こちらはホームタウンの東京都がダントツでした。同じく東京都に本拠地を構える巨人(4名)に比べて、3倍の人数が在籍していることとなります。
巨人の出身地ランキングについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
そして、2位の神奈川県をはじめ、上位5県の中に関東圏が3件と、かなり関東の選手が多いです。これは一見普通に見受けられますが、巨人は西日本の選手が上位を占める形でしたので、この点はひとつ大きな違いということができるでしょう。
3位には同率で兵庫県・愛知県・千葉県がランクイン。また、多くの野球選手を輩出している兵庫県は、今回もランクイン。やはり12球団どこを探しても兵庫出身は多いですね。出身県別選抜チームを作っても、優勝できそうなくらいの選手層の厚さです。
ヤクルトのカラーを体現する選手は松下歩叶!
正直、これはすごく悩みました。東京都出身の選手がとても多いので、できれば東京都出身者から選びたかったです。ただ、東京都出身で、その他のランキングにも多くランクインしている選手となると、拓也選手や山野辺選手、茂木選手もありえますが、生え抜きではないことが、個人的に少し思うところがありました。塩見選手もありだな、と思いつつも、大学時代に神宮でプレーしているという点も大いに考慮したいな、と考えた結果、今回は松下選手を選出してみました。
まとめ
今回はヤクルトの経歴の傾向を探ってみました。神宮球場と六大学野球のつながりが、選手構成にも表れているのが面白いですね。ぜひ、皆さんのヤクルトの経歴イメージも教えてください。次回はまた別の球団も探ってみます。
本記事の選手経歴・エピソードは、NPB公式サイト、各球団公式サイト、Wikipediaの公開情報を基に構成しています。詳しくは運営者情報・情報源についてをご覧ください。