柳田悠岐と同じ道を歩く“ギータ2世”寺本聖一。経歴から描くロマンのはなし。
球界の怪物と全く同じ道を歩む男の話
ギータ2世”寺本聖一
プロ野球を見ていると、時々「またこのルートか」とニヤッとしてしまう選手がいます。
個人的には広陵高校から明治大学のルートが大好きです。最近ですと、楽天の宗山選手がまさに広陵から明治ということで、応援している選手のひとりです。
と、さっそく本題がそれましたが、そんないわゆる黄金ルートのキャリアもあれば、そうでないルートでプロに辿りつく選手も大勢いるわけです。
今日紹介するのは、名門と呼ばれるキャリアではない、どちらかというと後者よりのキャリアを歩んだふたりの選手についてご紹介します。
“ギータ2世”寺本聖一
広島商業高等学校。
広島経済大学。
この経歴を見て、多くの野球ファンが思い浮かべる名前は、やはり柳田悠岐選手でしょうか。
もちろん、高校大学共に強豪校です。ただ、どちらも誰もが知る名門校という位置づけではないでしょう。ただ、1名だけ柳田選手の後輩がプロにいるのです。それも、怪物 柳田悠岐と高校も大学も全く同じキャリアを歩んだ選手が・・
それがオリックスの寺本聖一選手です。
もちろん、経歴が同じだから同じ選手になるわけではないです。
ただ、広島商業高校出身の現役選手も、広島経済大学出身の現役選手も、どちらも柳田選手と寺本選手だけです。こうなると、どうしても重ねて見てしまうのが経歴オタクというものです。
しかも寺本選手は、大学時代から「ギータ2世」と呼ばれてきた選手でもあります。
もちろん、同一キャリアを歩んでいるためであるのは間違いないでしょうが、この寺本選手、柳田選手と同じ右投左打の外野手なのです。
ただ、それだけが理由ではなく、プレースタイルも柳田2世なんです。
プレースタイルも2世
170cmという決して大柄ではない体格でありながら、思い切りのいいフルスイングを見せます。そのプレースタイルに、“柳田選手っぽさ”を感じる人が多かったのでしょう。
実際、寺本選手はアマチュアのころから、ホームランも打つし、盗塁もするし、といった、身体を大きく使いながら振っていくタイプの外野手です。2025年のルーキーイヤーもケガで出遅れながらも、ファーム公式戦で放ったヒットの半分以上が長打でした。
寺本選手は育成ドラフトでの入団となりますが、ここで改めて面白いのが、柳田選手も、最初から“球界のスター”だったわけではないという点です。
今の柳田選手しか知らないと、どうしても「高校時代から怪物だった」と思ってしまいます。しかし実際には、広島商時代に全国的な超スターだったわけではなく、大学も中央大学などのセレクションに落ちて、広島経済大へ進学しています。もちろん、相当なポテンシャルがあることは当時から評価されていましたが・・。大学1年次から打ちまくって首位打者もとっていましたし。
ただ、プロ入り時も、今のような「完成された超一流打者」という扱いではなかったのは間違いありません。
ただ、皆さん周知のとおり、そこから柳田選手は、あの唯一無二の打者へと変貌していきました。
だからこそ、寺本選手の経歴を見ると、少しワクワクしてしまうのです。
輝け寺本!!
広島商。
広島経済大。
右投左打外野手。
そして、フルスイング。
素敵ですよね・・笑
もちろん、寺本選手は柳田選手そのものではないです。
体格も違います。タイプも完全一致ではないです。むしろ、170cmというサイズ感を考えると、寺本選手は寺本選手として別の進化をしていく可能性の方が高いかもしれません。
ただ、どんなスタイルだろうと、球界のスター柳田悠岐選手が歩んだキャリアを辿る存在が躍動する姿を、どうしても期待してしまうのです。
「また広島商→広島経済大の外野手が、とんでもない打者になった」
そんな未来になっていたら、この経歴はさらに面白くなる。
その時には柳田はまだ現役だろうか。2人でパリーグを盛り上げる姿を観られるのか。
こういう“未来を想像したくなる”経歴”に出会うと、野球を見るのが少し楽しくなるのです。